|
●測定導子の準備
測定(探索)導子のエボナイト部分に、水道水または生理的食
塩水を含んだ綿花を挿入します。
綿花に水道水または生理食塩水を充分含ませ、軽く絞り、
エボナイト底部のネジに接触させ、上部は平らにします。
|
●測定器の調整
測定器の電流 スイッチを入れ、電圧の選択を
12vにし、測定(探索)導子(湿性綿花)と握り導子
の金属部を密着(短絡)させます(右図)
メーターの針が200になるように電流量調整
スイッチで調整します。
|
●測 定
測定(探索)導子(湿性綿花部)を測定部位に当て(約60g圧)、当てた瞬間を
1(イチ)とし、2(ニ)、3(サン)と数え、3の時に測定器のメーターの数値を読みとり、
その数値を良導絡チャート(カルテ)に記入していきます。
|
●測定導子と握り導子
1.患者は靴下、手袋などを脱がせ
測定部を露出させます。
2.握り導子を患者の片手(左右ど
ちらでも可)に軽く握らせます。 |
3.測定導子は、綿花部を測定部位
にあてます.
皮膚面に直角に密着するように接触さ
せます。
斜めにあてたり、ずらしたり、接触し直したりしない様にします。
4.下記の「測定」の部分を参考にし、その要領で24ヶ所を測定していきます。
|
■測定時の注意事項
測定時に下記のような状態だと電流が変化します、ご注意下さい。
◇患者が来院してからの直ぐの測定
5〜10分程度、安静・休息させ、気分が落ち着いてから測定します。
◇入浴直後の測定
30〜60分以上の時間をあけて測定します。
(測定部位や自律神経が刺激されており、電流に変化をきたす)
◇アルコール・精神安定剤などの飲用時
正しい測定結果が得られず、誤診のおそれがあります。
また、治療しても充分な効果が得られない可能性があります。
◇測定部位に刺激が加えられている
@患者には、測定前に手首・足首を刺激しないように指示しておきます。
(例えば、トイレで手を洗う、手足をストーブで暖める等)
A鍼灸等の治療直後や、測定部位に鍼灸刺激を与えた後の測定は、
正確な測定ができない可能性があります。
B測定部位上に、創傷痕があれば多量の電流が流れます.この場合は、創傷痕
を少し避けて測定します.
◇握り導子の握りの不安定
左右どちらかの手で握り導子を軽く握らせます。
(左、右と測定毎に握り換える必要はありません)
握る力は、強からず弱からず、一定の力で握ってもらいます。
(電流は、強く握ると多く、弱く握ると少なくなります)
■測定部位(全24点)
●Hの測定部位
|
◆ H1(肺良導絡)
手首の最も細い部位を結んだ
線上
「太淵(原穴)」 |
◆ H2(心包良導絡)
手首の最も細い部位を結んだ
線上の中心
「大陵(原穴)」 |
|
|
◆ H3(心良導絡)
手首の最も細い部位を結んだ 線上
「神門(原穴)」 |
◆ H4(小腸良導絡)
手首の最も細い部位を結んだ 線上
(尺骨茎状突起の前下方陥中に
あたる)
「陽谷(腕骨)」 |
|
|
◆ H5(三焦良導絡)
手首の最も細い部位を結んだ
線上の中心より半カップ小指より
「陽池(原穴)」
|
◆ H6(大腸良導絡)
手首の最も細い部位を結んだ 線上
「陽谿(合谷)」
|
|
●Fの測定部位
|
◆ F1(脾良導絡)
第一中足指節関節の膨隆部のすぐ後ろで、表裏の肌目のところ
「太白(原穴)」 |
◆ F2(肝良導絡)
足背部内側で、最も盛り上がり
(足の甲)の内側斜面に1.5cm程
下がったところ
「太衛(原穴)」
|
|
|
◆ F3(腎良導絡)
内果の頂点と踵ん先端部を結んだ線上で、内果の外輪(裾野)と交わるところ
「水泉(太谿)」 |
◆ F4(膀胱良導絡)
第5中足指節関節の膨隆部のすぐ後ろで表裏の肌目のところ
「束骨(京骨)」 |
|
|
◆ F5(胆良導絡)
外果の頂点と第4趾と第5趾の間を結んだ線上で、外果の外側にエボナイトが節するように下したところ
「丘墟(原穴)」 |
◆ F6(胃良導絡)
足関節横紋中央(解谿穴)と第2趾爪甲根部外側を結んだ線上の中央
「衝陽(原穴)」 |
|
良導絡研究所トップページへ
|