◇◇[H系]と[F系]のバランスチェック ◇◇
[H系](手を走行する良導絡)と[F系](足を走行する良導絡)の
バランスをチェックします。
■ 「H・Fの平均分離」 ( 手・足の独立性 )
■[H系]と[F系]の 「平均値」を比較( 「心因性」の チェック )
■ 「H・Fの平均分離」 ( 手・足の独立性 )
皮膚の導電性は、レベルな状態於いては、細胞及び細胞間の水分の含有量
に大きな影響を受けます。 当然ながら、発汗状態に左右されます。
(注:可視的に発汗は見えなくとも、発汗状態は有り得る)
季節(夏や冬)や気温・室温,また被測定者の測定時のコンディションや
体質によって、下図のように、手(手を走行する良導絡)と足(足を走行す
る良導絡)とが独立性をみせ、明らかに「2層性」を示すことがあります。
このようなときは、「手と足の独立性」を重視して、下図のように、[H系](手)と
「F系」(足)との平均を別個にとり、「生理範囲」を2つにします。
このことを、「H・Fの平均分離」といいます。(下チャート参照)
「H・F平均分離」をおこなうときの目安は、「H系の平均値」と「F系の平均値」との
差が、倍(もしくは倍近く)あり、明らかに手・足に「2層性」がみられる場合です。
「H・Fの2層性」を示すケースでは、必ず「H・F平均分離」をおこなってください。
「H・F平均分離」によって、「良導絡チャート」のバラツキが変わります。
バラツキが随分大きいと思われるケースであっても、「生理範囲」が変わったこと
により、バラツキが些程でもないことが判明することがあります。
また、「H・F平均分離」によって(場合によっては)正しく「異常良導絡」が判別でき
ることがありますので、被測定者に不必要な不安を与えないためにも、
これは必要なことです
ただし、「H・Fの2層性」を示すこと自体には、病体生理学的にみて、それほど
重要な意味は持っていないようです。
「過敏体質」の人に現れ易い傾向にありますが、「平均値」が低い人の場合でも、
特に寒いときに多く、[F系]が下がって2層性を示すことがあります。
「東洋医学」でいうところの「のぼせ」,「ひえ」,「ひえ・のぼせ」等をこれに当てて
考えると、参考になると思われます。
■[H系]と[F系]の 「平均値」を比較( 「心因性」の チェック )
[H系]と[F系]の「平均値」の大きさを比較します。
[H系]・[F系]のうち、どちらの平均値が高いかによって、以下のような情報を
得ることができます。
@[H系]が 低 く[F系]が 高 い → 「心因性」 「精神的ストレス」
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[H系]と[F系]の「平均値」の大きさを比較しますと、通常では、[H系](手)が
高く[F系](足)が低いというパターンを多く示します。
ところが、下図のように、[H系]が低く[F系]が高いパターンでは、「心因性の
症候」や「精神的なストレス」を訴えるケースが多くみられます。
このパターンを、「逆転パターン」と呼びます。
身体上の症候が、「精神的な緊張の連続や精神的疲労」(受験生,企業戦士等)
「心配ごと」,「欲求不満」,「離別 孤独」,等の「心因性」に起因するときや、
「精神的なストレス」が有るとき、このパターンがみられます。
注意しなければいけないことは、この「逆転パターン」によって得られる情報、
及びここでいう「心因性」とは、精神病理学でいう疾病とは一切無関係である
ことです。「統合失調症」や「躁うつ病」や「神経症」などの診断的ないかなる基準
をも示すものでは有りません。
この「逆転パターン」でのキーワードは、「心配ごとは有りませんか」であり、
被測定者が精神病と混同しないように注意深く情報の提供を行ってください。
※ 良導絡チャート上で、「左下がり,右上がり」は 「逆転パターン」
A[H系]が 高 く[F系]が 低 い → 「一般的」
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[H系]が高く[F系]が低いというパターンは、一般的なパターンで大多数の
ケースはこの型を示します。
心因的な引金(トリガー)が強く働いている兆候は、見あたらないケースです。
※ 良導絡チャート上で、「左上がり,右下がり」は 「一般的パターン」
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