◇◇「異常良導絡」 (「興」と「抑」の 良導絡)をチェック ◇◇
「良導絡測定」に基づき、「良導絡チャート」に現れた異常な良導絡を、各々チェック
することにより、被測定者の(測定を行ったその時点の)、自律神経のバランス並び
に「症候」を知ることが出来ます。
「生理範囲」から上下にはみ出した「異常良導絡」(「興」・「抑」)によって、どのような
「症候情報」が得られるかについは、中谷は、多くのデーターを統計学的に分析し
「良導絡症候表」を作成しています。
「良導絡症候表」を整理して、ここ に掲載していますので参照して下さい。
●総体的なこと
「良導絡症候表」を解読するに当り、総体的なことを説明します。
このケースでは、
「興 ↑」は : [F1 ↑]、[F2 ↑]
「抑 ↓」は : [H2 ↓]、[F3 ↓]、[F6 ↓]
のようになっています。
@「興 ↑」,「抑 ↓」を示す異常良導絡の「生理範囲」からの間隔
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このケースでは、[F2 ↑]が「生理範囲」から上に一番大きく離れています。
[F6 ↓]では、右だけがほんの僅か下にはみ出しているだけです。
「生理範囲」からはみ出している(上,下に)幅(間隔)が、「大きければ大きいほど
病気が重い」、ことを意味しません。
この「間隔」の大きさは、「自覚症状の強さ」を意味しています。従って、「間隔の
大きい」異常良導絡は、一般的にいって「急性症」が多く、「間隔の小さい」異常
良導絡は、「慢性症」が多いと考えられます。
A異常良導絡の「左右差」
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[F2 ↑]は「左」も「右」も共に「生理範囲」から上にはみ出し「興 ↑」を示していますが
「左右差」が明確に見られます。
[F1 ↑ ]では「左右差」は有ってもほんの僅かで、「抑 ↓」を示す[F3 ↓ ]は「左右
差」は有りません。
★「左右差」が無い(無)
「左右差」が無い(無)場合は、その良導絡が関連する「内臓」の働き(機能)の異常を
現すことが多く(内臓−体表→反射)、症状も、例えば、「咳が出る」,「(消化不良で)
吐き気がする」,「便通の異常」といった「内科的」な症候が多いようです。
※「症候群表」では「関連内臓」として記載している内臓の機能を優先して考えればよ
いでしょう。
★「左右差」が有る(有)
「左右差」が有る(有)場合は、良導絡が走行している身体の上(皮膚・筋肉・関節
・骨)や、その良導絡が関連している器官・部位(眼鼻・喉・歯等)の異常が多く
(体表−体表→反射)、症候も「肩がこる」,「腰が痛い」,「喉の痛み」,「眼が疲れる」
等の「整形外科的」ともいえるものが多く現れます。
※「異常良導絡」が走行している身体上の部位や、「症候群表」で「関連部位」として
記載している器官等の障害・異常を、優先的に採り上げて下さい。
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図のケースでは、[F2 ↑]には「左右差」が有ります。
[ F 2 ]は、「肝経」ですが、左右差が(有)なので、「肝機能」あるいは「婦人科」の
異常を考える前に、「眼精疲労」か「筋肉痛」をまず疑ってみる訳です。
[F1 ↑]では「左右差」は有ってももんの僅かなので、左右差を度外視し、「消化
不良」といった内臓の機能の異常に基づく症候を優先します。
※「左右差」の「有」・「無」による症候の判別は、データーを分析して得られた傾向であって、
100%のものではありません。「左右差」があっても「内科的」な症候(特に「喘息」−肺は左右に
2つ有りますが)が出ることがあります。どちらを優先して考えるか、「優先順」として捉えて下さい。
※ 中国の鍼灸のアカデミーから、中国語と英文で「経穴の電気的特性」という論文が発表されていま
すが、『中国伝来の方法で「経絡の虚実(興)・(抑)」の判定は出来るが、「経絡の左右差」判別は
出来ない。「経絡の虚実と左右差の判別」が同時に出来るのは「良導絡」が初めてである』と、
その中で最大級の評価を与えています。
「良導絡チャート」を解読する際、この「左右差」の持つ意味を加味して行えば、
一層的確な情報を得ることが出来ます。
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●個々の「異常良導絡」のチェック
「興 ↑」と「抑 ↓」とを示している個々の「異常良導絡」をチェックします。
また、いくつかの「異常良導絡」の組合せによっても、「パターン化」された症候が
解ることがあります。
※「症候表」では「相関関係」として記載しています。参考にして下さい。
※「良導絡チャート」の「測定結果」は、測定時のリアルタイムの被測定者の「状態」
を現しています。例えば、日頃「寝つきがよい」(不眠症ではない)人が、昨夜ほとん
ど寝ていない場合は、「測定」では「不眠症」と同様の結果が出ます。このことをよく
理解しておいて下さい。
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